上手にフットケアを行うコツ

疲れやむくみを取り除くフットケアは激務に追われる看護師にとって不可欠ですが、上手に行わなければ良い効果は得られません。
誤ったフットケアにありがちなこととして力任せに揉む行為が挙げられ、これをやってしまうと逆に筋肉や骨を傷めてしまいます。
そのためフットケアは、足の状態に適した方法で行うことが重要です。

初心者でも上手にできるフットケアとして、お湯に足を入れる方法があります。
入浴時と同じか少し熱い程度のお湯の中に足を入れて安静にするだけで筋肉のこわばりが軽減され、血行の改善も期待できます。
足の疲れは太ももの付け根からつま先に至るまで万遍なく生じるため下半身すべてお湯に入れるのが理想的ですが、膝から下だけでも十分なフットケア効果が得られます。

フットケアの効果を向上させるには、日頃から適度な運動を行い、足の筋肉を鍛えることが重要です。
筋肉が発達している部分は疲れても早く回復しますが、逆に筋肉が弱っていると少しの疲れでもなかなか回復しません。
そのため、歩く距離を増やして少しずつ足を鍛えることを心がけましょう。
どんなに効果的なフットケアを施しても、足の状態が良くなければ意味がありません。
毎日の暮らしの中で足が弱らないように気を配ることが健やかな状態を保つための条件です。

正しいフットケアの方法を身につけると、看護師として働いている際に役立つ場合もあります。
むくみによって引き起こされる疾患を予防する効果もあるため、フットケアの知識を養ったりフットケアの資格を取得したりする看護師も少なくありません。